第52回埼玉県造形教育研究大会
夏休みの宿題?、第52回埼玉県造形教育研究大会なるものに参加してみました。
名前は堅いが要するに先生のための図工ワークショップのようなものでした。
意外とね、いろいろおもしろかったよお。
まずね、会場が驚きでした。戸田市立芦原小学校が会場なのですがこの学校すんごい新しくてカッコいいの。東京には新しい試みでオープン教室の学校があるとテレビで観た事があったけど、ここもそのような新しい考え方の建築でした。見た目は小学校ではありません。おしゃれで優しい大学????のような印象。天井が高く、オープンスペースで、窓というかガラス貼りの壁だったりして、いやいや、そこに居るだけでのびのび成長できそうな空間でした。しかも全室エアコン付きです。空間のそこかしこに子供達の作品が丁寧に展示されていて、ミュージアム的な面白さもありました。
勉強になります。
ワークショップの内容は、7つの分科会に分かれてそれぞれちがうテーマと内容で実際に造形を体験します。
私は、「墨のうた・踊る・はしゃぐ 墨でアート」のテーマを選びました。
と、言うのも、普段シンプルな水彩画を研究していると、水墨画に近いなあと思う事が多く、墨はとっても気になっていた素材だからです。
この分科会は視聴覚室で行われたんだけど、この部屋は1階と2階が繋がって天井がとっても高いんです。音響効果も良いと思うのですが、まるで青山のスパイラルホールのような環境音楽?が流れる中行われました。
午前の部は国際水墨画会の会長さん直々のレクチャーで水墨画の基本を学びます。お決まりの「竹」から「金魚」「蟹」などの描き方です。
初めてでもみんなそこそこの絵が描けます。ふふ。
午後の部は 墨と「わんぱう」という白抜き剤やインクを使って自由に描きました。
これがねえ、おもしろい。初めてでもみんな本当におもしろい作品ができるのよお。
私はね、いつもの水彩画でもマスキング液というのを使って白抜きの絵をよく描くので、今回の作品も雰囲気は似たような感じになりました。でも水彩画よりも自由度が高く、にじみが強いので、より解放されたような、和風な作品ができました。
その他に中国人の水墨画家さん指導による、永楽墨染というにじみを活かした模様作りもなかなか面白かったです。
いつも使ってるマスキング液は子供には扱いが難しいのですが、この「わんぱう」はとってもお手軽にできちゃう。(ただし、画用紙ではできないかも。)
『墨のうた』ぜひ授業でやってみます。
そして、自分の作品にもきっと登場します。
この大会が52回と聞いてビックリ。そんなに前からちゃんと先生達も勉強してたのねえ。
参加費2,000円 自腹だけど、まあいいかなって感じです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
いいね!いいね!いいねえ〜!!!
自分も水墨画に興味があって、あかねの作品思い出して
墨が合いそうだよな〜ッて思っていたんです。
それぞれ、紙は何を使ったんですか?
笹、すごいね。
生徒はほっぽり出してバンバン造って!な〜んてダメ?
投稿: | 2010年8月10日 (火) 14時00分
お〜勉強してるね〜
こうやってみんなでやるってのも、
たまにはいいよね。
ずっとひとりで絵を描いていると、
けっこう近視眼的になっちゃうもんね。
子供に造る喜びを〜がんばって
投稿: na | 2010年8月13日 (金) 23時44分
誰?か さん:
誰かな?
紙はねえ、画仙紙ってやつです。
習字の半紙よりはしっかりしていて、墨色がはっきり出易く、筆後が残り、花鳥画にむいた紙だそうです。
今度わんぱうとこの紙を自分で買って実験してみたいと思います。
naさん:
コメントありがとう。
何だかなかなか会えないね。
でも、こんな風にブログで交流できるなんていい時代です。
そうそう、普通なら今更絵画系のワークショップなんて参加しようとしないよね。先生という立場だから参加できて新鮮でした。夏休みも半分過ぎた。やることまだまだできてないなあ。今日は、2学期の準備しなくっちゃ。
投稿: akane | 2010年8月16日 (月) 09時45分
名前を書き忘れました。7575でした。
投稿: 7575 | 2010年8月17日 (火) 14時57分
もう新学期が始まってしまい、忙しくしているのでしょうね。
ワークショップが開かれた学校は素敵ー。偶然そこの学区だったら親でもウキウキすることでしょう。
竹の絵、良いですね。とても興味持ちました。白抜きするのって「そこだけ色を塗らないこと」なのかと思っていた。(はずかしい)
次の長いお休みまでまだまだ、体力勝負ですね。ほんんっとおーに暑いけど体に気をつけて!!!
投稿: 元mecha | 2010年9月 5日 (日) 12時44分